ビールに絶対合う「鳥良」の手羽先唐揚げ

居酒屋「鳥良」の開業

 

名古屋の鶏料理店「風来坊」の手羽先唐揚げは、高価なターザン焼きには手が出せない客に対して、お手軽メニューとして受け入れられ、まさに「安くてうまい」名物メニューとなったわけですが、こうして次第に拡がりをみせていくことにもなりました。

 

ビールに絶対合う手羽先唐揚げが評判の「鳥良」も、1984年に東京都の吉祥寺に手羽先をメニューに取り入れた居酒屋として開業しました。この「鳥良」はSFPダイニング株式会社(旧商号:サムカワフードプランニング株式会社)が展開している居酒屋ですが、現在は、鳥良の他にも、茜の舞、銀座鳥良、うまいもの家・鳥良、鉄板二百℃、玉丁本店、良庵、CASA・DELGUAPO、CASA・DELBUENO、WABI、磯丸水産、八百屋のキッチンを運営している、一大飲食チェーンとなっています。

 

スタートは1984年、吉祥寺駅の近くに26坪の「居酒屋鳥良」で、はじめはごく普通の居酒屋だったそうです。ただ違ったのは、目標が「名古屋の手羽先唐揚を東京で広めること」であり、更には「日本一の鶏料理専門店を目指す」ということで、トレンドの変化が激しい外食の世界で、一歩先の流行を追うのではなく、トレンドに振り回されない、足元を固めた、本物の味、心のこもったサービス、最良の人材育成、くつろげる店づくりにこだわることを貫いたのです。

 

これが功を奏して、現在では首都圏や大阪で数十の店舗を構える体制につながったわけで、今後も全国に店舗網を広げていく予定となっています。もちろん、その原点は「手羽先唐揚げ」です。